話すのと 書くのの あわいに

書きたくてどうしょうもない、しょうもないこと。

短編小説

チョコチップ

急な雨で、夫を駅まで迎えに行った帰り道、久しぶりに駅向こうのパン屋さんに立ち寄ることにした。 その店は、うちからだと駅を挟んだ反対の商店街の外れにあって、改札口からでも歩いて十分はかかる。 在宅勤務に切り替えたら仕事の合間にどこでも行ける、…

魂の世話をせよ。

あの時きみが「は?」って言った。その短い言葉が、何日も刺さって抜けない。 起こった出来事があまりにも大きすぎると、文字の世界に逃げ込んでいる。 そんな生活、もうどのくらい続けただろう。 父親には役に立たん本ばかり読んでと叱られた。 クラスメイ…