空気の痛みやザラつき、覚えてます?
昨日は、10月までお世話になっていた会社のミニ忘年会に参加していました。
少人数の集まりで、いろいろな話題が出て興味深かったので、ここで気の向くままに少し広げてみようかと。
まずは、『幼少期の気候はその人の人格形成に影響ある説』について。
北国育ちのKさんが力説していました。
曰く
・俺の田舎には除湿機しかない。
・布団はいつもべしょべしょ。
・雪が降った方が湿度が上がるからあったかく感じる。ずっと積もっていて欲しかった。
・東京の寒さは痛い。地元はしんしんと寒い。
・湿度が高いから肌は潤ってる。でもふとんは氷の中みたい。
・自分の熱をいかに逃がさないかに命を賭ける。
・寝る前布団に入る時には気合いをいれる。
冬にはあまり良い思い出がなく、でも思い出すのはそればかりらしいです。
地元よりは学生時代を過ごした札幌の方が、断熱がしっかりしていて快適さが全く違ったそうでした。
少年時代には、どんよりしたイメージがあるのだとか。
あくまでKさん個人の感想ですけど。
私の生まれは四国で、三年ほど北陸にも居ました。
その後はずっと関東です。
私の生まれた地域の気候の特徴といえば、降水が少なくて生活用水の不足が当たり前だったのと、雪がほとんど降らない温暖な環境だったってことでしょうか。
考えてみれば、雪が降ると未だに嬉しいですし、朝起きた時にカラッと晴れているとテンション上がってしまうところはありますね。
生まれたのが北陸で少しだけ過ごしたのが四国だったら、また違う印象を持ったでしょう。
肌に触れる空気の感触というのか、吸い込む湿度や匂いや温度、時には痛みとかザラつきとか。
特別な何かがあった時ではなく、日常よ中でふだん当たり前に感じていた、慣れ親しんだ(物理的な)空気の感覚って、同じ場所に住んでいても、家族やきょうだいでさえも、もしかしたら少しずつ違っているのかも知れません。
そんなものの積み重ねがその人を形づくっていくと考えると、なんだか面白いです。
人の数だけありそうで、片っ端から尋ねて周りたくなっちゃいます。
因みに、散々北国について語っておきながら、Kさんの出身は大阪だそうですけどね。
そういえば、大阪の話はあまり出なかったなー。
Kさんに取っては、それだけ北国の空気が印象的だったのでしょうね。