話すのと 書くのの あわいに

書きたくてどうしょうもない、しょうもないこと。

unseen words

お友達が紅葉狩りに行ってきたらしく、池に映る美しい紅葉の写真をTwitterに投稿していました。

緑と黄色と朱の混じったそれを、綺麗だなぁと眺めているうちに……この景色を文章にするなら、まずどの視点から描写を始めるかな、と考えていました。

 

この世は言葉で出来ているように、私には思えます。

言語化出来ない感情や現象があると、モヤモヤドキドキしてしまう。

逆に、それに対して持つ語彙が豊かであればあるほど、安心して足を地に着けていられる感覚があるのです。

 

同じ表現でも、絵や写真はそこにあるものが全てで、受け取るものは違えど、同じひとつの事実が揺るぎなく存在します。

でも文字は、完全に読み手の数だけ、別々の世界が構築されるんですよね。

同じ文章を読んでも、見える景色は全く違う。

この、なんとももどかしい感じ……たまらんなあ。

 

この週末は、お題として挙がった三つの単語を使ってお話を作る、という遊びをしていたので、余計そう思ったのかも知れません。

 

この世はまだまだ知らない言葉だらけ。

新しい本は、辞書無しでは読めませんし。

(単に私がものを知らないのでしょうけど)


今日知ったばかりの語彙。
うまくまだ消化出来ていないこと。
それを自分のモノにしたくて、私はせっせと文字を紡いでいる気がします。

なんとも定まらない、モヤモヤドキドキの状態も、嫌いじゃないですけどね。